英語につまづいた高校生が中一の教材に戻るところを、わたしは何度も見てきました。
高校1年生、高校2年生、高校2年生の冬、さらには高校3年の春から、中学1年生をやり直すんです。
英語がニガテな生徒さんの課題の中で、一番わかりやすく、また一番厄介なのが、
「単語の綴りをなかなか覚えられない」
ということです。
astronaut(宇宙飛行士)
という規則性のなさそうな単語に、苦しみます。
astr-または astro- が「天空」「宇宙」を表す、というような説明をこちらとしてはしたくても、
まだ接頭辞を区切って読むということをよく理解していない段階なので、いきなり導入すると混乱させてしまいそうです。
接頭辞については、段階的に伝えてはいくのですが…
中1くらいの英単語だと、単純暗記も必要ではないかと私は思うのです。
何も考えなくても、さっと書けるほど定着させること。
何十回、必要なら100回以上書いて、手が覚えている状態にまですること。
そういう英単語ほど、どれだけ年数を重ねてからでも、覚えているものではないでしょうか。
大人になってから英単語を覚えるのは、柔らかい頭をもつ中高生よりも、もっと至難の技です。書いて書いて書きまくって、単純暗記するのも、忙しい大人には難しいことがあります。
書くというのはインプットとアウトプットが同時にできるので、学生にとっても社会人にとっても、一番有効だとは思うのですが、とにかく大変ですから。
大人は「何回も見て読む」作戦です。
付箋に新しく学んだ単語とその意味を書き出して、目につくところに貼る。
見かけたらその度に、声に出して読む。見たら必ず、です。
覚えたら、付箋を片付ける。
私は覚えて片付けた付箋を、ノートにまとめています。
小中高生にももちろんお勧めできる方法ですが、時間がある方はぜひ、書いて書いて、書いて書く作業をしましょう!
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